災害への備え「マンホールトイレ」

災害への備え「マンホールトイレ」

トイレのリフォーム

もし大地震が起きたら、当たり前である日常が当たり前でなくなります。例えば、トイレにおいてもそう。

大地震の影響で停電が起きた場合、水を送るためのポンプが作動せずに断水することが考えられます。また、給排水設備が破損するなどして、そもそも水が流せない事態が想定されます。つまり、トイレがいつも通り使えなくなるのです。

通常時、排泄物はトイレから下水道を通り、汚水処理施設に運ばれて、適切に処理されることで臭気や害虫の発生・侵入を防ぎます。この排水が行われないと、排泄物が溜まり、衛生環境が悪化し、感染病にかかるなど、新たな危険に見舞われます。

つまり、トイレは生きるために必要不可欠な要素なのです。

先日、愛知県で災害に備えて「マンホールトイレ」を整備する動きが広がっているとニュースで報じられました。全国的に広がりを見せている「マンホールトイレ」は災害時に起きるトイレトラブルを解消できると期待されています。

今回はこのマンホールトイレについてご紹介しましょう。

1) トイレによるトラブル

トイレのトラブル

「学校のトイレ研究会」が熊本地震時に避難所で生活をしている101人を対象に調査したところ、「地震直後に避難所で不便に思ったことは?」の問いに対して67%の方がトイレの不便さを訴えました。

では、どんな不便なことが起きるのでしょう?

・排泄物の処理が滞る

排泄物の処理が滞ることによって、細菌が発生し感染症が流行、または害虫が大量発生するなど衛生環境が悪化します。

・心身の健康被害を引き起こす

排泄の頻度を抑えるために、水分や食品摂取を控え、脱水症状などの健康障害を引き起こす恐れがあります。また、我慢することでストレスなど精神的負担につながります。

・高齢者などの要配慮者は生命の危機にさらされる

避難所におけるトイレは和式トイレが多く、足腰の弱い高齢者や車椅子の方などは使用に困難を要します。安全に使えないことで感染への可能性が高まり、生命に関わる問題となりうるのです。

生きていく上で我慢することのできないトイレの確保は、災害時において最優先課題のひとつなのです。

2)マンホールトイレの仕組み

災害時においてトイレを安全に確保できると期待されているマンホールトイレ。

どういったものなのか、ご紹介しましょう。

マンホールトイレとは、公共下水道管路にあるマンホールの上に簡易なトイレ設備を設置し、トイレ時に使用できるというものです。国土交通省ではマンホールトイレの整備に補助金を出すなどして、各地の普及を目指しています。

設置方法に難しい知識が必要なく、誰でも使用することができます。

3)マンホールトイレの使用ガイド

マンホールトイレの使用ガイド

マンホールトイレを安全に使うために大切なポイントをご紹介します。

・風雨で飛ばないように囲いをしっかり固定する

設置の方法さえ守れば難しいことはありません。ただ、足場が悪い場所での設置は気をつけましょう。

・一人一人が綺麗に使う

汚いトイレは体調不良や感染症の原因になるので、一人一人の綺麗に使う心がけが大切となります。
また、避難者で担当を決めて定期的に掃除するようにしましょう。

・男性用と女性用に分けて使用する

プライベートを確保するために男女と分けて使用しましょう。

・高齢者や車椅子の方などの利用を配慮する

協力して助け合うことが、感染症の回避につながります。

・トイレ付近は照明で明るくしておく

暗がりでの事故に注意しましょう。また、災害時に痴漢や強姦などの被害にあうケースもあり、夜間は照明で明るくし、なるべく複数で行動するなどの細心の注意を払う必要があります。

4)まとめ

災害時において、マンホールトイレが果たす役目は大きく、地域のどこにマンホールトイレが収納されていて、どのように設置するのかなど、日頃からの備えが大切になってくるのではないでしょうか?

トイレが使えないと生命の危機にさらされることを改めて認識して、備えていただけければ幸いです。

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