太陽光パネルの寿命とメンテナンス

太陽光パネルの寿命とメンテナンス

東日本大震災後、東北地方の多くの地域では長時間停電に見舞われ、不便で危険な生活を強いられました。この経験をきっかけに、自家発電の必要性が注目され、その結果、太陽光発電を取り入れる家庭が増えてきました。メンテナンスの必要がないメンテナンスフリーであることも人気の理由です。

しかし、機械において故障は付いてくるもの。メンテナンスを怠ると、早い寿命を迎えることにも。

今回は、太陽光発電をより有効活用するために、太陽光パネルの寿命とメンテナンスについてご紹介します

1)太陽光パネルの寿命

太陽光発電が一般的に広まってから数年しか経っていなく、確実な寿命は解明されていないのですが、国税局が定める太陽光発電の利用に耐える年数は17年としています。しかし、これは固定資産として何年間使用できるかを示した「法定耐用年数」なので、実際の寿命とは少し変わるでしょう。

メーカーごとに太陽光パネルの出力保証年数を見てみましょう。

  • シャープ 10年保証
  • 京セラ 10年保証
  • 東芝 10年保証
  • パナソニック 10年保証
  • サンテックパワー 25年保証
  • 国内で住宅向けとして販売されている太陽光発電には、サンテックパワーのように25年保証と強気なメーカーもありますが、基本10年保証が中心となっています。
    実際今ある太陽光発電には30年以上稼働しているものも存在し、総合的に考えると寿命は10年から30年くらいと言えるでしょう。

    しかし、発電した電力を家電用電力に変換するパワーコンディショナーは10~15年が寿命とされており、その都度交換が必要となります。また、太陽電池セル自体の寿命は半永久とされているようです。

    2)パフォーマンスが落ちる?

    それでは、20年後、30年後でも同じだけの出力を得られるのかというとそういうわけではありません。

    産業技術総合研究所による出力劣化特性評価の実証実験によると、出力は5年間で94~98%に落ちるという結果が出ました。また、20年後には75~90%に落ち、その劣化具合はメーカーや太陽光パネルの種類によって15%も差が出ることがわかりました。経年劣化の少ないパネルを選ぶことが大切なようですね。

    ドイツの太陽光パネルメーカー「ソーラーワールド」は30年後も86.85%の出力保証を約束する「サンモジュールプロテクト」という製品を発表し、世界を驚かせました。ただ、今のところ日本での取扱い業者がまだ少ないようです。

    3)メンテナンスについて

    太陽光パネルを長年使っていると腐食・破損、汚れなどで発電量の低下を引き起こす可能性があり、定期的にメンテナンスすることをオススメします。

    定期メンテナンスにかかる費用は通常1回2万円程度で、4年に1回の頻度が一般的とされています。

    また、パワーコンディショナーは約10~15年が寿命で、交換に10~30万円程度の費用がかかります。しかし、メーカー保証期間であれば無料交換してくれるので、メーカーに問い合わせてみましょう。

    また、売買メーターも10年に一度は交換しないといけないのですが、電力会社によっては無料で交換可能なところも。こちらも問い合わせましょう。

    4年に1回の定期メンテナンスということで、メンテナンスには手間がかからないことは確かなようです。しかし、激しい気象変化や自然災害などにより故障に至るケースがあるので、日頃から発電量のモニタリングや目視で分かる範囲のチェックなど、自分で出来るメンテナンスを心がけましょう。おかしいなと思ったら、すぐメンテナンス会社に連絡です。

    4)火災保険の適応

    最後に、太陽光発電における火災保険の必要性についてご紹介します。

    火災保険では太陽光パネルの損失が補償対象となります。

    補償対象のケース

  • 火災
  • 落雷
  • 台風
  • 降雪
  • 落下物
  • 飛来物
  • また、電気的・機械的事故においても、太陽電池モジュール・接続箱・パワーコンディショナーといった機器自体の故障も補償可能。太陽光発電における故障の主な原因が電気的トラブルであることを考えると、火災保険への申し込みは必須と言えるでしょう。

    しかし、補償されないケースもあるので注意ください。

    メーカーによる初期不良

    業者の施工に不備があった場合

    お客様が自ら手を加えられて破損した場合

    地震・津波・噴火による被害

    火災保険加入の途中で太陽光発電を設置した場合、保険会社への届出が必須になります。また、保険会社によって、補償内容や引き受け条件が異なる場合があるので、保険会社にご確認ください。

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