アスクル物流拠点火災に学ぶ、損害と補償

アスクル物流拠点火災に学ぶ、損害と補償

2017年2月16日9時頃、事務用品を取り扱うアスクル㈱の物流拠点である「LOHACO」で大規模な火災がありました。火災が大規模であったことや6日間以上に渡り鎮火されなかったこともあり、記憶に深く刻まれた方もいたでしょう。

どれだけ注意していても火災を起こしてしまう可能性は0ではなく、常に気をつけておきたいものです。また自分が原因でなくても火災による被害を受けることもあるかもしれません。

LOHACOで起こった火災を振り返り、損害や補償について学んでいきましょう。

アスクル倉庫火災

損害額と火災の原因は?

LOHACOは埼玉県三芳町にあり、まわりを畑に囲まれているような立地で、物流拠点としては日本最大級の、延べ床面積72,000平方メートル、通販用商品点数70,000点でした。その内45,000平方メートルが焼失し、実に6割以上もの被害を受けたのです。

また被害総額は数十億円といわれており、アスクルの16年5月期営業利益が85億円であることを考えると、甚大な被害を受けていることが分かるでしょう。

火災の原因は廃棄用段ボールからの出火や機械・配線からの出火等様々な憶測が飛び交っていますが、未だに原因の解明はされていません。結果、過失等の確定ができないため火災保険の適用は不明のままとなっています。

物流

近隣住民の被害は?

大規模な火災であったことで近隣住民への被害も確認されています。具体的には自宅がススだらけになったなど、焼失こそしなかったとはいえ被害を受けてしまいました。また火災により周囲には悪臭が立ち込めたなど、近隣住民にとって物理的・精神的に被害を受けたといえるでしょう。

アスクルはこの件に関して謝罪をした上で「補償については検討中である」と回答し、近日中に住民に向けた説明会を行うようです。

もし自分が当事者だとしたら…

これまで解説してきた内容を元に、自分が当事者だった場合について考えていきましょう。

まず火災を起こしてしまった場合です。火災を起こしてしまった場合は原因が何であれすぐに問題を終息する必要があります。類焼で被害に合った方をはじめとする被害者の方々に謝罪することは必要でしょう。しかし自分の火災保険からは損害を賠償することはできませんので、補償については言及しないことをオススメします。

逆に近隣の火災に巻き込まれた場合はその火災が重過失であるかを見極める必要があります。

重過失とは、例えば「自宅に自分で放火した」「自宅内で花火をした」など、「火災が起きて当たり前」を呼べる状態であったことをいい、重過失と認められる場合であれば損害賠償請求をすることが可能になるのです。

また重過失ではなかった場合、残念ですが自分がかけている火災保険を使うしかありません。納得いかないかもしれませんが日本の火災保険は「自分の家は自分で守りましょう」という仕組みになっているため、相手の火災保険からは一切補償されないのです。

そのため自宅にかけてある火災保険の内容をよく見直し、万が一火災が起こった際に十分な補償を受けられるかを確認しておきましょう。

自宅にかけた火災保険の内容を確認しよう!

火災保険は一度契約をした後、なかなか契約内容を確認しないものです。そのため「自分が今どのような契約をしているのか分からない」という方もいます。この機会に以下のポイントを抑えて契約内容を見直しておきましょう。

・建物と家財、両方に保険をかけているか

保険はいざという時に使うものです。そして「いざという時」は突然やってきます。突然やってきた際にどちらか一方しか保険をかけていないと、「自宅を直せない」「家財が揃えられない」など、非常に困ってしまうでしょう。両方に保険をかけていない場合は、一度検討することをオススメします。

・類焼損害補償特約に入っているか

先程「自分の家は自分で守るしかない」「自分の火災保険では隣家の損害を賠償できない」と解説しましたが、類焼損害特約に入っている場合はその限りではない場合もあります。

自分が起こした火災で隣家が損害を受けた場合に「すみませんでした」では済ませたくないですよね。万が一の際にご近所との付き合い方が変わるかもしれませんので、入っておくことをオススメします。※保険会社によって特約の補償内容は変わります。

保険内容の見直し

充実の補償内容で安心しよう!

火災保険は地震や津波などの「天災」をイメージしがちですが、火災を起こしてしまった、または火災による間接的な被害を受けてしまった場合にも有効な保険です。ご紹介したポイントに沿って保険内容を充実させ、安心感を手に入れることをオススメします。

また「いざという時」は本当に突然やってきます。まだまだ空気も乾燥していますし、保険内容を充実させていないのはリスキーだと言わざるを得ません。ぜひ火災保険の契約内容を見直し、加入の検討をしましょう。

最新コンテンツカテゴリの最新記事