水害リスクと保険の備え。他人事で大丈夫?

水害リスクと保険の備え。他人事で大丈夫?

内閣府が全国20歳以上の3,000人を対象とした「水害に対する備えに関する世論調査」を2016年2月18日に発表しました。地球温暖化の影響により、巨大台風や集中豪雨の危険性は以前より格段に増していて、必然的に私たちが水害の被害に遭う確率も高まっている中、非常に興味深い内容になっています。

今回は国民が水害に対してどのような意識を持っているのか、火災保険の加入の有無など、気になる調査結果をいくつかご紹介します。

水害に対する認識

水害に対する認識

問:あなたの家は、10年以内に台風や集中豪雨で、洪水・高潮・土砂崩れなどによる水害の被害を受ける可能性があると思いますか。

  • 被害を受ける可能性があると思う(小計) 44.5%
  •  (全壊の被害を受ける可能性があると思う)9.0%
  •  (半壊や床上浸水の被害を受ける可能性があると思う)14.5%
  •  (床下浸水や軽度の被害を受ける可能性があると思う)21.0%
  • 今後10年以内に被害を受ける可能性はないと思う 52.2%

「被害を受ける可能性はない」との回答が52.2%と半数を超えました。都市部にお住まいの方は、水害は無縁だと思っていらっしゃるかもしれません。しかし最近は、ゲリラ豪雨などで、雨水の排水処理機能が追いつかず、住宅地などで浸水被害が発生する都市型水害も増加しています。水害による被害は、もはや他人事ではないということを認識しておきましょう。

水害による建物・家財の被害に対する備え

問:あなたの家では、水害が起こった場合に備えて、水害による損害を補償する火災保険や共済に加入していますか。

  • 建物もしくは家財を対象とした水害を補償する保険に加入している(小計)31.1%
  •  (建物・家財の両方を対象とした水害を補償する保険に加入している)22.2%
  •  (建物だけを対象とした水害を補償する保険に加入している)6.2%
  •  (家財だけを対象とした水害を補償する保険に加入している)2.7%
  • 加入中の保険では水害による損害は補償されない 29.7%
  • 加入中の保険が水害による建物・家財の損害を補償しているのかわからない 11.8%
  • 火災保険や共済に加入していない 15.4%
  • わからない 12.0%
  • 31.1%の方が水災補償には加入されているようですが、一方で「加入中の保険が水害による建物・家財の損害を補償しているのかわからない」「わからない」を合わせると23.8%にものぼります。

    これは多くの方が火災保険の幅広い補償内容をよく知らないこと、そして理解しないまま代理店などの担当者に勧められるがまま契約してしまうことが原因だと考えられます。一見すると複雑な火災保険ですが、内容を理解して契約すると非常に有用な保険です。証券などで補償内容は確認できますので、ご自分がどのような保険に加入しているかしっかり把握しておきましょう。

    問:あなたが、自宅建物について水害による損害を補償する火災保険や共済に加入していない理由は何ですか。

    • 自宅周辺で水害は起こらないと思うから 43.4%
    • 自宅周辺で水害が起こっても自宅建物は被害を受けないと思うから 17.6%
    • 保険料が高いと思うから 17.0%
    • 賃貸住宅に住んでいて建物の火災保険や共済に加入する必要がないから 15.1%
    • 水害による建物の損害を補償する保険があることを知らなかったから 14.1%
    • 水害による建物の損害を補償する保険の加入を勧められていないから 11.9%
    • 「自宅周辺で水害は起こらないと思う」「水害が起こっても自宅建物は被害を受けないと思う」との理由で多くの方が水災補償を付帯させていないことが分かりました。先程説明したように、最近は河川以外の都市部や低地などでも水害が発生しています。「自分だけは大丈夫」という考えは捨てたほうが賢明です。

      ※調査期間は2016年1月7~17日、有効回答は全国の成人男女20歳以上の個人1,801人。

      出典:内閣府ホームページ

      水害への備えが大切

      水害への備えが大切

      調査の結果、多くの方が「自分は水害の被害に遭わない」と思っていること、またそのような意識から水災補償に加入されていないことが分かりました。

      しかし水害はいつどこで発生しても不思議ではありません。また一度発生すると、広範囲に渡って甚大な被害をもたらします。もし建物が全壊した場合、建て直し費用だけでなく、日々の生活費や残っているローンの支払いなど、莫大な費用がかかります。

      その際に建物の再築・再取得に役立つのが火災保険の補償の一つ「水災補償」です。洪水や高潮、土砂災害などの水害による被害を補償しますが、保険料の負担が大きいため一番外されやすい補償になります。しかし保険は万が一の時に備えるものですので、目先の保険料に惑わされることは非常に危険です。

      ご自宅がどれくらい水害の危険性があるのかは各自治体が発表しているハザードマップで確認できますので、少しでも水害のリスクがある方、少しでも不安を持たれた方は、必ず「水災補償」を付帯させておきましょう。

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