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火災保険関連コラム

火災保険の詐欺が減らないワケとは?騙されないために気を付けること

近年、火災保険の詐欺被害が横行しています。架空請求や水増し請求などの不正請求を促す詐欺業者に要注意です。詐欺業者と契約をしてしまうと高額請求を受けてしまうこともあります。

また、知らず知らずのうちに詐欺に加担してしまえば契約解除や刑事告訴となる場合もあるでしょう。今回はそんな火災保険の詐欺について詳しく説明していきます。

この記事でわかること

この記事でわかることは、火災保険の詐欺の内容についてです。

また、火災保険の詐欺にかからないために気を付けることも解説します。

多発している火災保険の詐欺手口とは?

近年、火災保険での不正請求や詐欺が多発しています。多くの詐欺手口は以下の2点です。

 

1.高齢者の家を狙った詐欺

2.業者が所有者と手を組む詐欺

 

また、親切心から所有者に助言する事業者もいるため、詐欺との見極めも困難かもしれません。それでは、それぞれみていきましょう。

 

1.高齢者の家を狙った詐欺

高齢者がお住まいの家を狙った詐欺では、「保険金がおりるから修理しませんか?」という呼びかけを行うパターンが多いといえます。例えば、高齢者宅の場合、経年劣化による損壊は保険の対象外になっているにも関わらず、「保険金で直せますよ」と呼びかける場合などが挙げられます。

 

その詐欺業者の言葉を信じて先に工事を終わらせた結果、保険金がおりず多額の工事費用、または下りなくても手数料等を請求されてしまうケースも少なくありません。

 

2.事業者が所有者と手を組む詐欺

事業者側が所有者に「保険金がおりる」と誘いかけ、詐欺業者がおりた保険金の一部を受け取るといったものです。所有者もグルとなり、損害があるように見せかけて保険金の不正請求を行う悪質な手口も横行しています。この手の詐欺では保険金がおりなかったとしても、事業者が所有者に一定額を支払うように要求してくるのが厄介な点です。

 

火災保険の詐欺にかかってしまう要因

火災保険の詐欺にかかってしまう大きな要因は、所有者が加入している保険内容の把握が甘いという点が指摘されます。家を買ったときに勧められるがまま加入した人が多く、火災保険の契約内容までしっかりと把握できていないケースです。

 

また、火災保険はその名前から「火災」のみにしか対応していないと思い込んでいる所有者もいます。現在の火災保険では火災のみならず風災・水災などにも適用されると知らずにいると、業者側に「保険金がおりますよ」と説明を受けるでしょう。それが親切心か否か判断できかねてしまい、詐欺にかかってしまうことも。

 

結論、火災保険で支払われる対象についても理解が浅く、親切心だと思い込んで受けた提案が詐欺であることに気付かないことが大きな要因でしょう。

 

火災保険が詐欺に利用されやすい要因

火災保険が詐欺に利用されやすい要因として挙がるのは、主に以下の3点です。

 

1.大災害後は精査が難しい

2.保険金請求は事故日から3年以内

3.保険金の使い方に修繕義務がない

 

これらによって、詐欺や不正請求が置きやすく、まさに火災保険での詐欺が利用しやすい穴といえるでしょう。それぞれ詳しく紹介いたします。

 

1.大災害後は精査が難しい

大災害が起こったあと、損保会社は対応に追われ忙しくなります。請求依頼されたところを1件1件精査するのは難しくなるでしょう。不正請求をする人たちはこうした「うってつけの機会」に悪事を働くのです。

 

2.事故請求は3年以内

損害を受けてから請求できる期間は3年と定められています。そこに目を付ける詐欺業者がいつの損害か分からないようなものも「請求できる」ように営業するのです。

 

3.保険金の使い道に修繕義務がない

現在おりた保険金には、必ずしも損害を直すためだけに使わなければならないといった決まりはありません。さかのぼること1964年ごろ、当面の間「利得禁止」とし、復旧義務が課せられていました。

 

しかし、それから10年ほど経過すると復旧義務は外され、現在に至ります。復旧義務が外された理由として、修理期限のタイミングを測るのが難しいなど、保険加入者に負担を与えてしまうことが背景にあります。

 

保険会社には上記のような“隙”があるため、悪知恵が働く人たちからの不正請求や詐欺がなくならないといったことがあるのです。

 

 

火災保険の詐欺手口・流れ

火災保険の詐欺の手口は色々ありますが、中でも代表的な流れは以下の通り。

 

①訪問営業、チラシで勧誘

②修理の工事を契約をさせる

③請求させたあと、高値を押し付ける

 

まずは訪問営業やチラシなどで勧誘をしてきます。勧誘でもっとも多い謳い文句では「火災保険の請求をすれば自己負担なく自宅を直せます」というようなもの。あたかも不具合があるように説明し、鵜呑みにした契約者が言われるがままに保険請求を行います。

 

とはいえ、明らかな経年劣化であったり、補償対象ではないものであったりした場合、保険金が下りません。しかし、勧誘を行った詐欺業者は保険金がおりなかったとしても、契約をした時点で高額な手数料を請求をしてきます。こうしたことから詐欺被害が生まれてしまうのです。

 

火災保険の詐欺にかからないために

火災保険の詐欺に騙されないようにするため、以下を把握しておきましょう。

 

1.保険内容はきちんと把握しておく

2.急かされてもすぐに契約しない

3.補償範囲内かどうか問い合わせる

4.勧められても虚偽の申請はしない

5.事業所のHPなどを確認する

 

どんな詐欺でも自分次第で防げます。火災保険による詐欺被害にあわないように、上記それぞれ解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。

 

1.保険内容はきちんと把握しておく

前述で述べたように、自分が加入している保険内容を把握していない場合に詐欺に引っかかりやすくなるといえます。詐欺を行う業者は巧みに魅力的な言葉をならべ、もっともらしい提案をしてきます。

 

そんな場合でも、きちんと保険内容や約款を理解していればおかしいことに気付くはず。そして、不審な点があればしっかり疑問を投げかけましょう。こうして火災保険についてしっかり理解があると詐欺業者に判断されると、強く提案できなくなるでしょう。

 

したがって、加入している火災保険の内容はしっかりと把握しておくようにしておくことで、詐欺対策にもなり、万が一の場合でも安心です。

 

2.急かされてもすぐに契約しない

契約を急かされたとしてもすぐに契約しないようにしましょう。詐欺業者は所有者に詐欺と気付かれる前に早く契約を取り付けたいはず。そのため、契約を急かすように営業をしかけてくるかもしれません。

 

もし、詐欺かどうか判断がつかなくても、契約前に必ず契約書を受け取るようにし、内容を隅々まで確認しましょう。小さな字も見逃さないことが大事です。また、保険金がかならずおりるとも限らないため、請求の見積もりに納得してもらえそうにない場合は契約しないことをすすめます。

 

3.補償範囲内かどうか問い合わせる

前もって、申請する損害が補償対象に該当するのかどうか、保険証券を確認するだけでなく、実際に保険会社に問い合わせしてみましょう。詐欺業者にすすめられるがまま、補償対象かどうか分からない損害を申請するのは危険です。

 

前述でも解説しましたが、詐欺業者からすれば保険金がおりるかどうかは関係ありません。なぜなら保険金がおりなくても、所有者に対し法外な手数料等を請求するからです。魅力的な営業だとしても、本当に請求できるものなのか、補償対象なのかどうか今一度、確認するようにしましょう。

 

4.勧められても虚偽の申請はしない

詐欺業者の中には、虚偽の申請をすすめるところがあるかもしれません。もしかしたら、経年劣化による損害を「自然災害によって引き起こされたように申請しましょう」と誘う可能性があります。

 

それが万が一発覚したとすれば、返金を求められたり、保険の契約を解除させられたりするかもしれません。最悪の場合は刑事告訴に進展する可能性もあるため、虚偽の申請を勧められたら絶対に断りましょう。

 

5.事業所のHPなどを確認する

詐欺業者かどうか確かめるために、HP(ホームページ)をチェックしてみましょう。立派なHPで、なおかつお問い合わせ窓口や代表者名、所在地などがしっかりと記載されていれば信用できるかもしれません。それだけでなく、口コミ等も確認するとより確実でしょう。

 

火災保険詐欺だと思ったら

もし、詐欺業者からしつこい勧誘をうけたり、火災保険の詐欺を疑ったりしたら、消費生活センターや保険会社に相談するようにしましょう。仮に契約を少しでも進めてしまった場合でも、クーリングオフなどの対応がとれる可能性があります。不信感を抱くようなことがあれば、迷わず消費者センターや保険会社に問い合わせてください。

 

保険会社は詐欺防止を強化している

これまで火災保険による詐欺について解説いたしましたが、保険会社も詐欺の防止を強化しています。具体的には、代理人や事業者を通さずに直接LINEで請求を行うようにしたり、詐欺や不正請求の事案を共有して注意喚起を行ったりしています。

 

2020年には保険金の不正請求を自動的に検知する機能を追加し、防止態勢の強化に努めているのが現状です。なお、保険会社だけでなく共済組合などとも連携をとり、徹底的に予防に取り組んでいます。

 

 

 

まとめ

今回は火災保険の詐欺について解説いたしました。要点をまとめると以下の通り。

・現在、火災保険の詐欺は横行している
・詐欺が減らない背景には火災保険の“隙”が要因
・詐欺業者は保険金がおりなくても請求してくる
・詐欺にあわないためには保険を理解すること
・疑問点は消費者センターか保険会社へ問い合わせる
・保険会社も詐欺対策を強化している

火災保険の詐欺を見極めるため、保険内容はしっかりと把握しておきましょう。

執筆者

山下 香

夫と子供と祖母の4人家族。8年前にマイホームを購入し、あいおいニッセイ同和損保の火災保険に一括払いで加入しました。我が家は家の庭でBBQをするのが好きで、年に数回楽しんでいます。

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