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火災保険関連コラム

【火災保険が下りない】保険会社が保険金請求を認めない理由とその対策は?

「火災保険が下りないことがある?」「保険料が下りなくては困る…」と、保険金請求の申請を行った後に不安になってしまう人もいるでしょう。今回は保険会社が保険請求を認めない理由とその対策について詳しく説明していきましょう。

この記事でわかること

この記事でわかることは、火災保険の保険金が下りない理由がどういったものなのかについてです。

また、そうならないための対策についても解説しています。

火災保険の保険金が下りない主な理由

保険会社が請求を認めず、保険金が下りない主な理由として以下の3点が挙げられます。

 

1.故意的な損害であると判断されている

2.経年劣化による損害であると判断されている

3.報告した事故ではなく別の事故の損害と判断されている

 

損害の状態が故意、または経年劣化だと判断されてしまう場合があります。そうなると約款で定められているように保険金は下りません。しかし、それが事実とは異なり、故意的にした損害でもなく経年劣化でもない場合もあるでしょう。さらに、報告した事故ではなく、別の事故だと判断されている可能性もあります。

 

不払いとなってしまう原因は他にも、単純に支払い要件に達していないというケースもあるでしょう。保険会社によって支払い範囲が異なる場合もあり、一律の条件ではありません。

例えば、床下浸水した場合に一定の条件を満たしていない場合は、保険金が下りないなどといったこともあります。ごくまれではありますが、トラブルを避けるためにも請求前に支払い要件をよく確認しておきましょう。

 

【事実】保険会社の損害の確認方法

ある大手保険会社では保険金請求の後、対象の損害が故意、または経年劣化ではないかなどを確認するために、Googleストリートビューを用いることがあります。

 

Googleストリートビューは、住所などを入力して指定した場所の風景が360℃見渡せるツールです。データが更新されていなければ数年前の建物の外観を、Googleストリートビューを通して確認が可能になります。

 

2021年現在、このように数年前の建物の状態から、請求された損害を見比べて判断するといった方法をおこなうようになったのは、保険金請求事案が急増の背景があります。

 

火災保険が下りない!請求事案の例

 

ここで実例を紹介します。2019年に発生した台風15号の後、雨どいが変形しているのを発見。保険会社に請求したが、“2018年7月に撮影されたGoogleストリートビューで確認したところ、当時からすでに変形しているため、支払いの対象外です”と回答がありました。

 

しかし、そのように言われたとしてもGoogleストリートビューでみる画像はぼやけていて分かりづらい場合もよくあります。

 

例えば、3階以上ある高層住居の雨どいが変形しているのを発見し、保険会社に請求。Googleストリートビューでは拡大しなければ分からない箇所で、拡大すると画質が荒く分かりづらい。その程度の情報でも、保険会社は請求を認めず、否定することがあるのです。

 

Googleストリートビューで、もともと壊れていた箇所(今回の事故よりも前の損害)と捉えられてしまい、“建物管理の瑕疵”として保険金を支払ってもらえないこともあります。

 

火災保険が下りないことを防ぐための対策

架空の請求でもないのに火災保険が下りないといった事態を避けるためにも、しっかり対策しておきましょう。対策としておこなう際に取り組むことは以下の2点です。

 

1.定期的に記録を残す

2.屋根などは業者に頼む

 

保険請求ではスムーズに契約者自身が納得できるやり取りを行うことが大切です。

それでは、それぞれの項目を解説していきます。

 

1.定期的に記録を残す

定期的に建物の状態を記録として残しておきましょう。できれば1年に1回くらい撮影するのがおすすめです。事前に記録を残しておくことで災害があった後、破損箇所が分かりやすくなり、請求もスムーズにおこなえます。

 

火災保険が下りない対策で大事なのは、いかに事実を伝えられるかです。つまり、根拠をもって提示できるかどうかが重要となります。Googleストリートビューの荒い画質で否定されてしまわないようにするには、自分で撮影し、証拠として残しておくのが大事です。

 

2.屋根などは業者に頼む

自宅やビルの屋根の上は、自分では撮影しにくい場所です。自身でドローンを用意して撮影しても問題はありませんが、せっかくなら業者に頼みましょう。

業者であればドローン撮影はもちろん、自分では気付きにくい破損箇所に気付く場合もあります。なお、損害に気付いた時点で申請をすることが大切です。

 

損害を見つけたらすぐに対応する

自分で建物の撮影をした際、または業者に頼んだ際に損壊を見つけた場合は、今後発生する災害に備えて修理への対応をとりましょう。もちろん、この時点で破損箇所が保険請求できるものであれば保険会社に請求します。

 

破損箇所をそのままにしておくと、今後発生した台風などの災害で破損箇所が拡大しても、保険会社は補償してくれません。なぜなら先述したように、Googleストリートビューなどで確認され、「今回より前の損害によってもともと壊れていた」と判断されてしまうからです。

 

例えば、以前から強風の影響で瓦が数枚浮いていたが、雨漏りなどの実害が出ていないのでそのままにしていたとしましょう。後日、台風によって浮いていた瓦が飛ばされてしまいました。この場合、瓦をしっかりと固定・修繕していれば、この損害は防げた可能性が高いといえます。結果、保険会社に請求をしても“建物管理の瑕疵”とみなされ、保険金支払いの対象外となってしまうでしょう。

 

このケースはGoogleストリートビューの確認で、以前から損害があったと判断されたからかもしれません。このようなことにならないためにも、見つけた破損箇所は早めに修理しておくことをおすすめします。

 

そもそも見つけた破損箇所、保険で認められる?

 

破損しているのを発見したが、その破損状況に事故性があり、かつ事故日を推測できるような客観的な根拠がない限り、保険申請は認められず支払いとはなりません。申請を認めてもらうには、根拠を示す必要があるため、写真で記録を残しておくようにしましょう。

 

本当は、家を買った・建てた時点で記録に残しておくのが理想ですが、なかなかそこまで徹底している人も少ないでしょう。できるだけ早急に家の状態を確認しておくのが最善の方法です。しっかりと修理しておくことで、今後の対応がスムーズになります。少しでも破損箇所を見つけたら、なるべく早めに対応しておきましょう。

 

修理後もしっかりと記録を残す

破損箇所を発見して修理を完了させたら、その後の状態も撮影して記録を残しておきます。火災保険の補償を納得する形で受けるには、保険会社に請求内容を否定させないことが重要です。修理後のクリーンな状態を日付とともに記録しておきましょう。それが根拠となり、保険請求自体もすんなりと完了させることができます。

 

【注意】火災保険が全額下りないケース

火災保険の契約が「フランチャイズ方式」になっている方は注意が必要です。

 

フランチャイズ方式とは

・損害額が20万円以上で保険金を支払ってもらえる

・月々の保険料が割安

 

フランチャイズ方式は月々の保険料を抑えられる契約ですが、20万円以上の損害でなければ保険金は支払ってもらえません。例えば台風の後、家の状態を確認するための撮影で、破損箇所を発見した場合です。修理の見積もりが19万円だと保険金は支払ってもらえず、自費での修理になってしまいます。

 

また、保険会社によっては免責金額を設定できるプランもあるため、修理を依頼する前には契約内容を再度確認しておきましょう。また、20年以上前は「フランチャイズ方式」が主流でした。そのため、20年以上前に火災保険を契約した人は特に確認が必要です。これを機に見直すことも検討してみてください。

 

【参考】保険金の請求手順

建物で破損箇所を見つけた場合に、保険請求する手順は以下の通りです。

 

1.保険会社へ被害の報告・連絡

2.保険会社から届いた書類を記入

3.必要書類を揃えて郵送で提出

4.保険会社側から損害調査(ない場合もある)

5.保険会社から損害認定・振り込み

 

スムーズな保険請求が最善です。また保険の請求には3年という期限があります。

 

詳しくはこちらでも解説しています。

>>【火災保険の申請】知っておきたい手続きのコツを徹底解説!

 

ぜひ参考にしてください。

まとめ

今回は火災保険が下りない・認定してもらえないことについて解説しました。要点をまとめると以下の通り。

 

・建物の破損箇所はGoogleマップで精査される可能性がある
・建物の状態は常に記録しておく
・撮影しにくい場所は業者に頼むのがおすすめ
・破損している箇所があれば早めに直しておく

 

建物の管理を怠らず、定期的に確認して記録することでしっかりとした補償を受けられます。また、スムーズなやり取りができるため、修繕までの時間も掛からなくて済むでしょう。

執筆者

山下 香

夫と子供と祖母の4人家族。8年前にマイホームを購入し、あいおいニッセイ同和損保の火災保険に一括払いで加入しました。我が家は家の庭でBBQをするのが好きで、年に数回楽しんでいます。

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