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自然災害

台風で雨漏りしたらどうする?自分で出来る応急処置と火災保険の使い方を解説

台風で雨漏りしたらどうする?自分で出来る応急処置と火災保険の使い方を解説します

猛烈な雨や風を伴う台風。台風シーズンには各地の様々な被害がニュースになっており、自宅がトラブルに見舞われる可能性もあります。

そこで、本稿では台風で雨漏りした場合の応急処置や火災保険を使った補修方法について解説します。

この記事でわかること

1. 台風による雨漏りの原因

2. 自分で出来る応急処置

3. 火災保険で補修費用を賄う方法

雨漏りするのは台風の時だけ?

 

台風による雨漏りというと、屋根がはがれて吹き飛ばされたり、看板などの飛来物がぶつかって屋根が壊れたりするといったイメージを持っている人も多いでしょう。

しかし、実際には雨漏りの場合、誰が見てもすぐに分かるような目立つ損傷があるケースばかりではなく、以下のような事態も想定しておきましょう。

  • ・雨どいが壊れる・枝などのゴミが詰まる
  • ・雨水が屋根の隙間に流れ込む
  • ・わずかなスレートのズレやコーキングのヒビ
  • ・防水シートのちょっとした隙間からしみこむ

台風による雨漏りでも大きな傷が付いているとは限りません。むしろ、台風の時だけ雨漏りするような場合、日常的に微細な雨漏りが発生しているのに気づいていなかったというケースが多いといえます。そのため、台風がきっかけで問題が発覚することもあるでしょう。

様々な雨漏り

天井から水が垂れてくるだけでなく、家全体が結露してしまう場合も雨漏りに該当します。この場合は、住宅が全体的に湿気にまみれてしまうため、障子やふすまがふやけて波打つ・畳がしっとり冷たい、あちこちにカビが生えたり、木材が反り返ったりといった現象が起きます。

また、住宅の構造に問題がある場合は、強い風雨にさらされると換気扇や通気口から雨が吹き込んできてしまうというケースにも注意が必要です。

雨漏りを放置するとどうなるか?

雨漏りを放置して荒れ果てた状態

雨漏りを放置すると様々な被害が発生します。詳しくみていきましょう。

湿気でカビが生えやすくなるのでアレルギー疾患の原因となる

雨漏りの放置によって、湿気がこもるため、カビが生えやすくなり、アレルギー疾患の原因になる可能性があります。雨が部屋の中にまでしみ込んでこなくても、湿気は屋内に留まります。すると見えないところにカビが生え、やがて胞子を飛ばします。

この胞子はアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)であるため、吸い込むと喘息などの健康被害の原因となる点に注意が必要です。クリーンな空気環境のためにも雨漏りの放置は厳禁です。

湿気による腐食やシロアリによって住宅にダメージがある

湿気で木材などが腐食すると住宅が痛んでしまいます。同時に、湿気を好むシロアリの温床となる可能性があることから、更に腐食が加速する危険も。

シロアリが繁殖した場合は薬剤を使って退治するしかありません。虫食いになって損傷した柱などは補強する必要があります。雨漏りを修理する以上に大がかりな工事になる可能性があるだけでなく、費用も増大するため、注意が必要です。

 

雨漏りの発生個所と原因

台風の雨漏り

雨漏りが起きるのは屋根だけではありません。外壁や窓サッシ、ベランダから雨漏りすることもあります。

雨漏りの主な原因は下記の通りです。

  • ・コーキングの劣化によるひび割れや浮き
  • ・パッキンの劣化による硬化、ひび割れ
  • ・防水シートの破損
  • ・構造材のひび割れ
  • ・スレートのめくれ、ズレ
  • ・瓦のズレや破損、落下
  • ・飛来物による損傷

 

暴風雨による直接的な損傷だけが原因ではなく、経年劣化も関係してきます。例えば、長年にわたって紫外線を浴びたコーキング材は劣化し、パッキンに使われるゴムも紫外線硬化するため本来の柔軟性を失います。

そして、強風に煽られたり強い雨が吹き込んだりすることで、劣化が大きく表面化して本来の機能を果たせなくなることで雨漏りが発生するという仕組みです。

自分で出来る応急処置

雨漏りの応急処置

雨漏りが起きた場合は、被害が小さければ自分で応急処置が可能です。何もせずに水が滴ってくるのを放置していると被害が拡大してしまいます。

工務店に修繕を依頼する前に、まずは雨漏りする所にブルーシートを敷き、滴る水をバケツやタライで受けるなどして屋内が濡れないようにしてください。

次に濡れたフローリングのふき取りを行いましょう。そのまま乾燥すると木材が反ってたわんだり、腐ったりする可能性があります。

そして、窓サッシなどから水が侵入してくる場合は、タオルを当てるなどして室内が濡れるのを防ぎましょう。放置すると壁紙に水のシミがついたりカビが生えてくるためです。

損傷個所によっては、ホームセンターなどでコーキング材やシーリングテープを購入して目に見えるひび割れや隙間を埋めるのもおすすめです。

これらの応急処置をしておくと雨漏りによる被害を最小限に抑えられ、結果的に修繕費用が安く済みます。

応急処置を行う上での注意

屋根が損傷したとか、壁が崩れたといった大きな損傷の場合、個人が応急処置を行うことは避けたほうが良いケースもあります。

例えば暴風雨の中、屋根にあがって損傷個所にブルーシートを張るなど危険を伴う作業は絶対に避けてください。あくまでも個人が安全に行える範囲において被害の拡大を防ぐのが応急処置です。

屋内作業に限定して、水がしみ込んでこないよう損傷個所をタオルで抑えたり、ブルーシートやタライなどで雨水を受けたりする程度に留めておきましょう。

応急処置だけで安心してはいけない理由

応急処置を施したらすぐに工務店に修繕を依頼しましょう。応急処置はあくまでもその場しのぎに過ぎません。

例えば屋根から雨漏りした場合、いくら天井にシーリングテープを貼っても雨水は屋根からしみ込んできているので根本的な解決につながりません。水の出口を抑えて被害拡大を防いでも、水の侵入口をふさがない事には屋根自体が腐ってしまいます。

屋根に限らず窓サッシやベランダなどの雨漏りも同様で、雨漏りするようになったら早急に修繕したほうが被害の拡大を防げます。

火災保険で修繕費用を捻出するには?

火災保険の適用範囲は地震や津波を除く自然災害による損傷全般です。台風による雨漏りは、「風災・雹災・雪災」や「給排水設備事故による水漏れ」の補償に該当することが多いため、契約内容に補償されていれば、適用可能となる可能性があります。

そこでまずは保険証券を確認して契約内容をチェックしてください。

また長年住んでいる住宅の場合、雨漏りは経年劣化が原因で火災保険は適用できないと思われるかもしれませんが、それは早計というものです。

確かに単純な経年劣化や人為的な損傷の場合は火災保険の適用範囲から外れます。しかし原因が予期せぬ自然災害である台風の場合、経年劣化に加えて暴風雨によるストレスが引き金となって損傷しているのはまず確実だと言えるでしょう。

経年劣化を除く災害による損傷が保険の対象となるので、しっかり損傷の程度を見極める必要があります。

火災保険の適用範囲をチェックし申請する流れ

保険会社によって若干の違いはありますが、火災保険申請には下記の流れが一般的です。

  1. 1.火災保険の契約内容を確認して該当しているかチェックする。
  2. 2.契約している保険会社に連絡し、申請内容を伝えて申請用書類を入手する。
  3. 3.複数の工務店に連絡し、現地チェックをしてもらった上で相見積もりを取る
  4. 4.依頼する工務店を決定する
  5. 5.修理を依頼すると決めた工務店から保険申請に必要な被災箇所の写真と修理見積書を入手する
  6. 6.保険金申請書や事故状況説明書といった必要書類を揃えて保険申請する
  7. 7.損害状況や見積書の金額によっては保険会社の鑑定人による現地調査がある
  8. 8.保険金が決定されて振り込まれる。
  9. 9.正式に工事を発注し着工される。


これらのステップを順番にこなしていくことで、誰でも火災保険の申請と修繕工事の手配が可能です。

台風による雨漏りに限らず火災保険の申請フローは共通です。

ご自身で火災・地震保険の知識を学びたい方はこちら

台風被害を受けてから自力で保険申請をするのは大変

台風の雨漏りの書類作成

雨漏り修理の手配と火災保険の申請は同時進行です。基本的には上記の流れに沿って手続きを行えば問題なく済ませられるかと思います。しかし、やはり初めての方には難しく感じられることも多いでしょう。

特に保険会社に提出する事故状況説明書には、被災箇所の写真を添付したり、被災日時や被災状況を記載したりしなくてはいけないからです。

もちろん信頼できる工務店を見つけ出して雨漏り箇所を見てもらい、現場撮影をしてもらった上で保険申請書類用の見積書の提出を求める必要もあります。修理費用も申請書類に欠かせない項目だからです。

しかし雨漏りが酷くて生活空間まで被害を受けてしまい、余裕をなくした人がこのような手続きを一人で行うのは大変です。

それに台風などの大規模な自然災害の場合、保険会社や工務店には電話が殺到して満足なサポートが得られない事も多いです。震災後などは長期間にわたってブルーシートを被せただけの応急処置のまま放置せざるを得なかったケースも実際に起こりました。

申請サポートを使おう

火災保険の申請サポートを利用してみるのも選択肢の1つです。

申請サポートとは、火災保険申請の補助をしてくれるサービスのことです。あくまでも申請作業をするのは契約者様ご本人ですが、保険会社に災害として認定してもらえるよう問題解決をサポートしてくれます。

契約者様自身が把握していなかった申請対象となる損傷まで細かく調査したり、保険会社に合わせた書類作成をしたり、信頼できる工務店を紹介したりしてくれるので素早く適切な認定結果が期待できます。

台風で雨漏りした場合、損傷が保険金の対象となるのかハッキリさせたいという方は是非お気軽にご相談ください。離島を除く全国で対応しています。

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まとめ

1. 台風の時だけの雨漏りでも補修は必要

2. 応急処置を済ませても安心してはいけない

3. 台風による雨漏りは火災保険の「風災・雹災・雪災」に含まれる

4. 火災保険の申請サポートを使えばスムーズに手続きをすすめられる

執筆者

長谷部 耕平 

専業WEBライター。上場企業を含む様々なメディアで執筆しています。ガジェット・ITツール・企業・エンタメなどジャンルを問わず幅広く対応。YouTuberとしても活動中です。

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