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火災保険の知識

【火災保険】超過保険とは?事例と具体的な対応を徹底解説!

超過保険というワードを聞いたことはあっても詳しくまで知らない方も多いでしょう。火災保険などの損害保険に加入するのであれば知っておいてほしいことのひとつです。そこで今回は超過保険について詳しく解説し、事例を交えて紹介していきます。最後まで読めば超過保険についての知識が身に付き、どう対応したらいいのか理解できるでしょう。

この記事でわかること

この記事を読んで分かることは、超過保険についてです。

また、超過保険になっている場合の対応についても解説していきますので、参考にしてみてください。

超過保険とは?

本来契約する金額(建物の価格)よりも、高い金額で契約してしまっている状態をいいます。そのため、保険料を過剰に支払っているということです。

 

実は超過保険が起こってしまうケースは少なくありません。過剰に支払いをしている保険金額に対してトラブルが起こる可能性もゼロではなく、そのようなトラブルが起きぬように保険法が制定されています。

 

少し前の保険法によれば、過剰に支払いをしている部分に対しては『無効』とされました。ところが現在は『無効』ではなく、『多く支払っていた保険料を返還してもらえる』ように改訂されています。

 

なお、超過保険になってしまうのは保険会社や代理店側の認識不足なども予想されます。火災保険の契約の際は、改めて信用できる契約なのか吟味しましょう。

 

超過保険が起こる多くの原因は【時価評価額】にある

超過保険は保険の契約時に決めた“時価評価額での支払い”が原因となっている場合が多いです。時価評価額とは、資産の価値をその時の時価で再評価すること。なお、時価は建物の再調達価額(※)から消耗した分を差し引いた額となるため、購入時の金額よりも低くなっています。

 

(※)新価ともいう。対象となる建物や家財を再取得する場合に必要とする金額

 

上記のことから、時価評価額は購入時に契約した金額より低くなるのが分かります。

 

時価と新価、どっちがいい?

保険の価格には2種類あり、時価評価額と前述で解説した新価があります。

 

両者のメリットデメリットは以下の通り。

 

 

時価評価額

新価評価額

メリット

月々の支払いが安く抑えられる。

損害があった建物と同等の金額を補償される。再購入が可能。

デメリット

補償額が減り、同等の物を再度建てたければ、保険ではまかないきれない。または、補償額内で規模を縮小しなければならない。

月々の保険料が高い。被災時に物件を再評価される契約であれば、契約時より少なくなる→支払ってきた保険料が無駄になる。

 

近年では、新価評価額での契約が主流です。とはいえ、それぞれにメリット・デメリットがあります。保険価格は、物価の変動に大きく左右されます。新価だから安心というわけではなく、場合によっては契約した時の保険金額より少なくなることもあるでしょう。そうなってしまえば月々高い保険料を払ってきたものが無駄になったと感じてしまいます。

 

時価であっても新価であっても、保険金の支払われ方をしっかり確認・検討しましょう。万が一の場合に備えるために、納得のいく補償で契約するのが大切です。

 

 

超過保険での事例と対応【火災保険】

 

10年前に加入した火災保険、建物価格が2000万円に対して3000万円の保険金額が設定されていた。そのため、3000万円の保険金を受け取れるだけの保険料を支払い続けていた。

 

このケースは火災保険での事例です。万が一全損した場合、3000万円を受け取れるのかというと違います。保険はあくまでも損害に対しての補償。そのため、保険金額で契約者が得をするようになってはならないこととなっています。

 

しかし、契約者の言い分はこうです。「3000万円補償してもらえるだけの保険料を払い続けてきたのに、その部分は考慮してもらえないのか」。安心してください。実は平成22年までは超過分は無効扱いでしたが、改訂された平成22年以降は過剰に払いすぎた保険料の返還請求ができるようになりました。

 

返還してもらうには契約時に【保険契約者及び被保険者が超過保険であることについて、善意でかつ重大な過失がない】という条件があります。簡単に言うと、あくまで利得をしようとしていたのではない、ということです。

 

利得を得る行為は保険法において禁止とされています。なお、どうやって判断するかが難しい点ではありますが、【保険会社代理店側の誤った説明であった等の、契約者に非がない場合】に該当するでしょう。

 

【超過保険を防ぐ】保険の見直しを

一度保険に加入すると、何もなければその後何年もそのままにしている場合が多いです。火災保険に加入したのが10年ほど前であれば、一度保険の見直しをしてみましょう。

 

また、火災保険は入居のタイミングで慌てて加入している場合が多く、補償内容や金額をよく把握できてない方もいます。本当に必要な補償内容で保険料を支払っているのか確認してみてください。

 

まず、超過保険になっていないか確認するために、契約内容が時価評価になっていないか確認してみましょう。時間が経つと建物の価値が下がるのは必然です。時価評価額だと、建物に対して多くの保険契約金が掛かっているでしょう。また逆もしかり、十分な補償が受けられない可能性もあります。

 

万が一の場合に機能しない保険に、毎月お金をかけることほど無駄なものはありません。多く払いすぎていないか、補償が少なすぎていないかを確認するためにも保険の見直しはしてみてください。

 

 

 

超過保険となっている例はマンションが多い?

超過保険となってしまう多くの原因は、金額の認識違いが考えられます。一戸建ての場合、建物の金額は間違えようがないため、超過保険になっているケースは少ないでしょう。ところが、マンションの場合は販売価格がそのまま補償の金額として設定されてしまうことがあります。

 

マンションの販売価格は“建物本来の価格”ではないため、超過保険になってしまうことがあるのです。上記により、超過保険の事例はマンションが多いと言われていますね。

 

超過保険、お住まいの形に関わらず確認する必要はありますが、特にマンションにお住まいの方は、今一度、現在加入している保険の保険金額と建物価格を確認してみましょう。

 

保険の見直しのタイミング

超過保険になっているかどうかの確認はもちろん、保険の見直しは生活が変わる節目などで行うのがおすすめです。

 

  • 建物を増改築したとき
  • 家族が増えて、家財が増えたとき
  • 家族が減って、家財が減ったとき
  • 満期のお知らせ(更新の通知)が届いたとき

 

上記のように、ライフスタイルに大きな変化があった場合は保険を見直すタイミングといえます。独身だった方であれば、結婚や出産などが大きな変化であると言えるでしょう。家財への補償をつけていれば、家財の増減で保険内容を見直します。

 

また、見直す際にはオプションでつけた保険が重複していないことも確認してください。火災保険とセットで重複しやすい代表的なオプションは、個人賠償責任補償です。個人賠償責任補償とは、他人をケガさせたときや他人のものを壊して損害を与えてしまい、賠償責任を負った場合に補償されるもの。

 

この補償は、すでに加入している他の損害保険でセットになっていることを忘れてしまい、重複してしまっている場合が多いです。最近では医療保険にもついているケースがあります。この場合は火災保険の見直しだけでは発覚しにくいため、他の損害保険も同時に見直すのがおすすめです。

 

上記のことから、保険の見直しはライフスタイルの変化のタイミングでおこない、補償内容が現時点で適切なものになっているか、保険料を払いすぎていないか、または足りない補償内容になっていないかを見直すことが重要。

 

火災保険などの損害保険は、万が一の場合に機能してこそ意味があるものです。しっかり見直しを行い、満足いく補償がうけられるようにしておきましょう。

 

まとめ

今回は、超過保険について詳しく解説しました。

 

  • 超過保険とは、建物の購入金額に対して多くの保険金額が掛かっている
  • 超過保険は主に「時価評価額」での契約によって生じることが多い
  • 時価と新価のメリットデメリットを理解して納得のいく契約をする
  • 正しい建物の価格を知らないがために超過保険となってる場合がある
  • 超過保険になっている場合、一定の条件のもとで返還請求ができる
  • ライフスタイルの変化に応じて見直しをおこなうことが大切
  • 個人賠償責任補償など、保険の重複確認も忘れずに行う

 

時価評価額での契約で超過保険になっていないか、また契約時から建物の価値より多くの金額を契約し、余分に保険料を支払っていないかなど、今一度確認してみてください。

執筆者

山下 香

夫と子供と祖母の4人家族。8年前にマイホームを購入し、あいおいニッセイ同和損保の火災保険に一括払いで加入しました。我が家は家の庭でBBQをするのが好きで、年に数回楽しんでいます。

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