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火災保険の知識

ログハウスにきつつき被害!火災保険で補償されるのか徹底解説

見ているだけでどこか心が落ち着くログハウス。一軒家建てるならログハウス一択!という方もいるでしょう。しかし、地域によってはきつつきの被害に悩まされることも。今回はきつつきによる被害は火災保険で補償されるのか、また特約に入る際の相場など詳しく解説していきます。

この記事でわかること

この記事で分かることは、きつつき被害で火災保険は補償してくれるのかについてです。

また、きつつきの被害事例を用いて理解を深め、補償内容についても解説します。

火災保険できつつき被害は対策ができる?

結論から言うと、きつつきの被害は火災保険で補償される可能性があります。詳しく解説していきましょう。

 

きつつき被害は「外部からの物体落下・飛来・衝突」に区別される

きつつきによる被害は、火災保険の“外部からの物体落下・飛来・衝突”に該当します。故意的ではないので、補償の対象となるでしょう。

 

外部からの物体落下・飛来・衝突には【不足かつ突発的な事故】というのも組み込まれたものであり、きつつき被害の場合はこれに該当するイメージが湧くでしょう。しかし、そもそも外来飛来物の事故となるため、火災保険が損害額を補償してくれるものとなります。

 

不測かつ突発的な事故補償とは

日常生活で起こりうるちょっとした損害トラブルを補償する

 

補償してもらえないケースも

ただ火災保険に加入していればいいということではなく、オプションで“外部からの物体落下・飛来・衝突”を付けていなければ補償されません。月々の保険料を抑えるために、外部からの物体落下・飛来・衝突には加入していない人は少なくないでしょう。

 

また、事故ではなく故意的な損壊だと判断された場合でも補償されません。火災保険ではあくまでも故意的でないことが大前提です。

 

火災保険で補償されるきつつき被害の事例

火災保険で補償されるきつつきによる被害は以下の通りです。

 

  • きつつきが軒裏に複数箇所にわたって穴をあけている
  • 外壁に穴をあけてしまっている

 

きつつきといえば、鋭いくちばしで木に穴をあける特性をもつ鳥です。きつつきが木をつつくのは、木の中にいる小さな昆虫を食べていたり、巣作りのためだったりします。他にも縄張りを主張したり、求愛の手段だったり、きつつきが木をつつく理由は様々です。

 

きつつきの特性を変えることは不可能なため、それぞれ対策をしていく必要があるでしょう。

 

きつつき対策の補償が必要な理由・条件

 

結論から言うと、火災保険の“外部からの物体落下・飛来・衝突”は入っておいた方が安心です。下記で入っておくべき理由・条件を解説します。ぜひ参考にしてみてください。

 

①住む地域

きつつきは森林や草原など、比較的自然が豊かな地域に生息しています。日本だと八ヶ岳山麓や軽井沢地域でよく目撃されています。なお、余談ではありますが、地域によっては縁起のいい鳥として認識されているようです。

 

きつつきだけではなく、他の野生動物からのリスクも考える必要があります。都会ではなく、木々が多く自然豊かな地域でお住まいを決められるのであれば、火災保険の“外部からの物体落下・飛来・衝突”は加入しておくと安心でしょう。

 

②住む家

きつつきはその名のごとく、木をつつく鳥です。ログハウスだと標的にされやすいのは簡単に想像できるでしょう。しかし、ログハウスでなくてもきつつきの被害に合った方もいます。

 

前述で紹介しましたが、軒裏や外壁は特に狙われやすいです。木材で出来ていて、尚かつ、足を引っ掛けられる箇所があるときつつきは喜びます。自然豊かな場所に住むのであれば、できるだけ木材の少ない家にするといいかもしれません。

 

とはいえ、木材でなくてもつつくきつつきはいるため、やはり保険の加入があると安心です。

 

きつつきに穴を空けられない工夫

 

きつつきに穴を空けられないようにする工夫は以下の5点です。保険の加入ももちろん安心ですが、事前に対策したい人はぜひ参考にしてみてください。

 

①CDなどで光の反射を利用する

②フクロウの置物を置く

③風にゆれて動くものを利用する

④音の出るものを利用する

⑤定期的に対策を変える(重要)

 

光の反射やふくろうの物置など、視覚的に威嚇します。きつつきはキラキラとしたものや捕食動物を見るとおびえて退散します。また、聞きなれない音にも怯えるため、風鈴などが効果的です。

 

そして穴が開いたらすぐふさぐようにしましょう。穴を空けたところにきつつきは再び現れます。被害を拡大させないためにも、木材以外の素材で穴をふさいでください。

 

しかし、きつつきは上記のような対策をしても次第に学習し、慣れていってしまいます。慣れるとまた穴を空けかねないため、定期的に(一か月ごとなど)対策を変えることが必要です。

 

とはいえ、きつつきの被害は予測が難しいため、対策が難しいでしょう。きつつきによる不測の事態に備え、“外部からの物体落下・破損・汚損”に加入していれば、2回目以降でも補償の対象です。加入していれば安心ではあるが、何度も同じ目に合うと手間もかかってしまいます。可能な限り防ぐためにも、日頃の対策はしっかりと行うようにしましょう。

 

 

 

【きつつきだけではない】野生動物による住居への被害事例

きつつきだけではなく、関東地域ではアライグマによる被害であったり、全国的にもよく見かけるハクビシンによる被害であったりと、きつつき以外の動物被害も起こりえます。火災保険で“外部からの物体落下・飛来”と合わせて“破損・汚損”に加入していれば、野生動物による被害も補償対象です。

 

  • アライグマが住居に侵入して損壊
  • ハクビシンが住居に侵入し、汚損
  • 鳥が突然窓ガラスを突き破って破壊

 

地域によっては出没する野生動物は異なりますが、上記のような事例も補償してもらえます。やはり山沿いや自然の多い場所では補償があると安心です。

 

なお、建物の老朽化等で動物が侵入しやすくなっている状態であると補償されないことがあるため、自宅のメンテナンスは怠らないようにしましょう。

そして、一度動物の侵入で保険金が支払われた後、2回目以降で同様の被害に対しては補償してもらえない可能性があります。なぜなら、侵入経路である建物の隙間に対して対策をしていなかったとみなされ、“偶然”に該当しなくなるからです。

 

ちなみに、ハクビシンやアライグマは一般市民が許可もなく捕獲することは禁止されています。一見可愛い見た目ですが、目に見えないたくさんのダニやノミなどが寄生しています。人体に影響を及ぼしかねない病気を持っている可能性もあるため、安易に近づかないようにし、困った場合は市や区に駆除依頼をするようにしましょう。

 

火災保険はきつつき対策ができる会社を選ぶ

火災保険の保険会社によっては、ごくわずかではありますが、“外部からの落下・飛来・衝突”という補償項目がない場合があります。しかし、決して補償がないというわけではありません。その場合は、同じ類いである“不測・突発”にあたる補償を選ぶと安心です。自然豊かな場所に住まいを建てるのであれば、きつつきのリスクに備えられる保険会社を選びましょう。

 

途中で特約の追加は難しい

火災保険には加入したけど、特約に入っていない人もいるでしょう。残念ながら、特約は火災保険契約後に追加で加入はできないことが多いです。

 

火災保険の補償内容は具体的にこのようになっています。

火災リスクに備える

①火災・落雷・破裂・爆発

  

自然災害リスクに

備える

②風災・ひょう災・雪災

③水災

日常生活リスクに

備える

④水ぬれ

④外部からの物体落下・飛来・衝突

④騒じょう・集団行動による破壊

④盗難・盗難による破損・汚損

⑤偶然な事故による破損・汚損

 

①~②は基本の補償です。火災保険に加入する場合は①のみ、または①+②で契約します。③~⑤は任意で選択が可能です。なお、④の補償はセットになっている保険会社が多く、③と⑤は独立しています。

 

今回のきつつきの被害によるリスクに備えるのであれば④の補償を付けておくと安心でしょう。しかし、①+④のみのセット補償はあまり例がありません。④を付ける場合は、ほとんどが①~⑤の全ての補償が備わったプランになるでしょう。(※保険会社によっては自由にカスタムが可能です)

 

もし、すでに火災保険に加入しているが、どうしても⑤の補償に加入したいのであれば、火災保険をもう一度契約し直す形で実現できます。手間はかかりますが、リスクに備えるのであれば一つの手段です。

 

【きつつき対策込み】月々の火災保険料の相場

某大手火災保険会社、3社の平均相場を独自に割り出してみました。加入前の人はぜひ参考にしてみてください。

 

モデルケース:長野県のH構造(木造)新築、建物価格3000万

【表1】

火災・落雷・破裂・爆発

風災・ひょう災・雪災

水災

水ぬれ

盗難・盗難による破損・汚損

騒じょう・集団行動による破壊

外部からの物体落下・飛来・衝突

破損・汚損

大手3社平均相場

¥32,013(1年契約) ¥2,667(月)

 

長野県軽井沢でログハウスの新築を建てたケースを上げてみました。全ての補償をつけると上記の表のような平均相場になります。

 

【表2】

火災・落雷・破裂・爆発

風災・ひょう災・雪災

×

水災

×

水ぬれ

盗難・盗難による破損・汚損

騒じょう・集団行動による破壊

外部からの物体落下・飛来・衝突

破損・汚損

×

大手3社平均相場

¥24,590(1年契約) ¥2,049(月)

 

極端ではありますが、火災ときつつき対策として外部からの物体落下・飛来・衝突をつけた保険料は上記の表のようになりました。(なお、水濡れ・盗難・騒擾・外部からの物体落下はほとんどの保険会社でセット補償です。)

 

上記の表を見比べると、補償内容が減っても保険料に大差がないことが分かります。月にすると数百円の差です。安心の備えをしておきたいのであれば、全て付けておくのをおすすめ。また、初めから備えておけば途中で追加するために一度解約などの手間もかかりません。

 

きつつき対策である“外部からの物体落下・飛来・衝突”は、自己負担額(免責金額)を設けられることもあるでしょう。自己負担額の設定をしていると月々の保険料を少しだけ抑えることが可能です。その代わり、補償額は自己負担額と合わせた合計金額の支払いとなります。

 

(上記の価格帯は平均の相場です。保険会社によって相場は変わります。上記の表は参考程度にしてください。)

【火災保険】ライフプランに合わせたリスク対策

日常生活にはあらゆるリスクが伴っています。ライフプランとは、あくまでプランであり、予測していなかったことが起こるのは当たり前のことです。そのリスクに備えていくのが、幸せなライフプランには欠かせません。あらゆるリスクをカバーしていくために、事前にできることはやっていきましょう。

 

では、ライフプランに合わせたリスク対策を行う上で、事前に備えていくことについてお話ししていきます。保険の見直し等を考えている方はぜひ参考にしてください。

 

リスク対策①現状の把握

まずは現状を知ることから入ります。自分が今いる環境から、リスクに関して考えを深めていきます。どんなことが起きたらどのような経済的リスクが伴うのか、保険でカバーできるのか、できないのであれば他に方法はあるのか、というように、現状に当てはめて物事を考えていきましょう。そして、ゆっくり現状を自分の中で落とし込んでください。

 

リスク対策②資金の準備

万が一のための資金はあった方が安心です。使用用途が決まっていない自由な緊急資金を、少しでもいいので手元に準備してください。なければ今からでも意識的に貯めていくなど、計画を立てるなどしましょう。

 

リスク対策③保険の見直し

加入している保険の内容をきちんと見直すことも大切です。そもそも、保険というのは全ての損失・損害をカバーできるわけではありません。万が一の場合に、しっかりと機能する保険であることが重要です。ここで見直して不要な保険を整理すれば、緊急資金に充てることもできます。

 

今回紹介したきつつきの対策もライフプランに組み込まれおらず、現状の保険内容で補償されないとなると、保険料を払っているのにどこかやるせない気持ちになってしまうでしょう。こうした予測できない事態に備えるためにも、定期的な見直しは必要です。

 

リスク対策④社会的補償制度などの把握

災害時には公的な支援制度が備えられており、他、健康保険・公的年金制度には死亡保障や医療補償があります。リスク対策を見直すうえではこのような公的制度の把握も欠かさず行うようにしましょう。

 

まとめ

 

今回はきつつきによる被害の補償について詳しく解説しました。記事の要点をまとめると以下のようになります。

 

  • 火災保険できつつきの補償は受けられる
  • きつつきの補償を受けるには特約(※)を付ける必要がある
  • 特約は途中で付けることはできない
  • 特約を付けることで、きつつき以外の野生動物の被害も補償される
  • 計画的にリスク対策をする

(※)=外部からの物体落下・飛来・衝突

 

やっかいなきつつきによる被害は、対策と補償で安心を備えましょう。

執筆者

山下 香

夫と子供と祖母の4人家族。8年前にマイホームを購入し、あいおいニッセイ同和損保の火災保険に一括払いで加入しました。我が家は家の庭でBBQをするのが好きで、年に数回楽しんでいます。

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