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火災保険関連コラム

窓ガラスの破損で火災保険を使える!補償されるケース・申請の流れを解説

割れた窓ガラス

「台風被害にあった」「子どもが自宅の窓ガラスにぶつかった」との理由で窓ガラスが破損してしまい、困った経験はないでしょうか。実は、自然災害や不慮の事故などで窓ガラスが破損すると、火災保険が使えます。しかし、保険金が支払われる範囲がわからない・申請方法を知らないなどの理由で放置している人も少なくありません。

この記事でわかること

1.火災保険が使える窓ガラスの破損理由

2.窓ガラスの修繕費用目安

3.窓ガラスが破損してから保険金を受け取るまでの流れ

4.賃貸・分譲のマンションの場合

窓ガラスは、自然災害や不慮の事故など、さまざまなシチュエーションで破損してしまうものです。たとえ少額であっても保険金を受け取れるため、積極的に利用すると良いでしょう。

火災保険が使える窓ガラスの破損理由

割れた窓ガラス

「台風が来て窓ガラスが破損してしまった」「飛んできたボールで窓ガラスが割れた」といった場合、火災保険が使えます。火災保険という名前が付いているものの補償の範囲は広く、窓ガラスが破損した際にも申請可能です。

以下の項目で、火災保険が使えるケースについて詳しく解説しました。さまざまなシチュエーションであっても利用できるため、窓ガラスの破損に困っている人は確認してみましょう。

自然災害

自然災害が原因で窓ガラスが破損する原因には「風災」「ひょう災」「雪災」があります。それぞれのシチュエーションをみていきましょう。なお、地震災害の場合は、火災保険ではなく地震保険の範囲です。

 

・風災

風災とは主に、台風・竜巻・突風・強風などの自然災害を指します。強い風で窓ガラスが割れる具体的なシチュエーションを、以下でみていきましょう。

・台風に耐えられず窓ガラスが割れる

・突風で近所の家の瓦が飛んできて窓ガラスが破損

上記のように風が強いせいで窓ガラスが破損した際には、火災保険がおりる可能性があります。

注意したいのは、台風や突風による飛来物の接触は風災となるものの、強風の場合は違う点です。強風によって飛んできた物体で窓ガラスが破損した場合は「飛来物の衝突」となります。突風と強風の判断は保険会社によって違うため、確認しましょう。

 

・ひょう災

ひょうやあられといった氷の塊が落下したために窓ガラスが破損したら、「ひょう災」に認定されます。ひょうは直径5mm以上、あられは直径5mm未満の氷の塊で、窓ガラスを割るほどの威力がある自然災害です。

ひょうやあられが窓ガラスを直撃して破損してしまった場合は、ひょう災に認定されます。

 

・雪災

雪災は、大雪がきっかけとなり災害を引き起こした場合に認定されます。雪を起因として窓ガラスが割れる主なシチュエーションは、以下の通りです。

・家屋の外に積もった雪が窓ガラスを圧迫して破損

・隣の家の屋根に積もった雪が落ちて窓ガラスが破損

・雪崩が起き、家は無事だったが窓ガラスにヒビが入った

雪は多く積もると重さを持ちます。窓ガラスが雪の圧迫に耐えられない場合もあるでしょう。雪のせいで窓ガラスが破損してしまった場合は、火災保険が使えます。

盗難目的

自然災害だけでなく、盗難目的で窓ガラスが破壊されても火災保険が使えます。たとえば、空き巣で窓ガラスを破られて家屋内に入り込まれた場合も対象です。空き巣で家の中の金品を強奪されたことではなく、窓ガラスを破られたことに対して補償されます。

不慮の事故

家屋の中・外に限らず、不慮の事故があって窓ガラスが破損しても火災保険が使えます。不慮の事故の場合、自身・家族の事故だけでなく家屋の外の生物・人間が起因であっても問題ありません。不慮の事故によって窓ガラスが割れるシチュエーションをみていきましょう。

 

・外部からの物体の飛来もしくは衝突

外部から物体が飛んできたせいで窓ガラスが割れた場合、火災保険が使えます。外部からの物体とは何か、以下で一例をみていきましょう。

・子どもが遊んでいたボール

・鳥

人間が起因というだけでなく、鳥などの生き物が飛来した場合であっても火災保険の補償範囲内です。

 

・運転を誤り窓ガラスに衝突

車の運転を誤り、家屋の窓ガラスを破損した場合でも火災保険が使えます。自身及び住んでいる家族の運転で窓ガラスが破損した場合だけでなく、他人の運転・他人の車が家屋に衝突しても大丈夫です。

注意しなくてはならない点は、自身および住んでいる家族の運転で家の窓ガラスを破損した場合です。昔の火災保険では、自身および住んでいる家族が運転していた際は対象外でした。しかし、比較的近年の火災保険では補償されるようになっています。自身の火災保険の契約を確認すると良いでしょう。

なお、車の窓ガラスが破損した場合は自動車保険の対象になります。

 

・自宅内の事故

掃除の最中に掃除機をぶつける・子どもが遊んでいた勢いで窓ガラスにぶつかって破損するなどの自宅内の事故で窓ガラスが破損することもあるでしょう。自宅内の事故であっても、火災保険を利用できます。

 

・暴動などの破壊行為

人々が暴動を起こして破壊行為をおこない、自宅の窓ガラスが破損した場合は火災保険が適用されます。「騒擾(そうじょう)・集団行動等に伴う暴力行為」とされ、多数の人間によって被害が生まれる状態です。デモ・立てこもり事件などが当てはまります。

 

・爆発

爆発が原因で窓ガラスが破損しても、火災保険が使えます。爆発がおこるというと、なかなかイメージできない人も多いでしょう。しかし、爆発は以下のように身近で起こりうる出来事のため、窓ガラスが割れる危険性を知っていて損はありません。

・キッチンでガス漏れをおこしている中で電気を付けてしまい爆発

・家の近くの工場でガス爆発が起き、衝撃で破損

爆発の衝撃で窓ガラスが破損しても、火災保険が使えます。

他人の家の窓ガラスを割った

自分や家族が他人の家の窓ガラスを割ってしまっても、火災保険が使えます。この場合は「個人賠償責任特約」という、火災保険の特約に加入している必要があります。

個人賠償責任特約に加入していると、買い物中に高価な商品を壊してしまった・自転車で他人にケガをさせてしまったなど、他人・他人の物品を傷つけた際に補償される特約です。他人の家の窓ガラスを割ってしまった場合にも活用できます。上記のような予期せぬ事故にも対応できるよう、事前に個人賠償責任特約に加入しているか確認しましょう。

熱割れ

熱割れとは、窓ガラスが熱で温められ膨張し、伸び率に耐えられなくなって破損してしまうことです。熱割れは経年劣化によるため、火災保険の保険金が支払われることはありません。

火災保険申請前の確認事項

チェックリスト

火災保険を申請する前に、確認しておきたい項目があります。知っておくことで、保険申請をスムーズにおこなえるようになるでしょう。

窓ガラスの修繕費用

窓ガラスが破損した場合の修繕費用はいくら位か、相場について解説しました。

ガラスの種類 90×90cmの費用 90×180cmの費用
透明ガラス 20,000円前後 25,000円前後
すりガラス 20,000円前後 22,000円前後
透明強化ガラス 13,000円前後 18,000円前後
ペアガラス 35,000円前後 45,000円前後


窓ガラスの大きさや素材などで料金は変わります。また、休日料金や出張費など、上記以外の費用も視野に入れておかなくてはなりません。

風災・ひょう災・雪災の免責方式

20万円以上の損害となる事故に限り損害保険金を全額支払う免責方式を「フランチャイズ方式」といいます。上の項目でも解説した通り、窓ガラスの修繕費用が20万円を上回るとは限りません。20万円未満の場合、全額自己負担で修繕費を支払う必要があります。

一方で、「エクセス方式」の火災保険もあります。エクセス方式は最低保証金額の設定はないものの、免責金額と呼ばれる自己負担額があります。自己負担額を超えた分のみ、損害保険金が支払われるシステムです。

窓ガラスの修繕費用で5万円かかった場合と、30万円かかった場合で両方式を比較しました。

    修繕費用5万円 修繕費用30万円
フランチャイズ方式 保険金 0円 30万円
自己負担額 5万円 0円
エクセス方式(免責金額3万円と仮定) 保険金 2万円 27万円
自己負担額 3万円 3万円

 

フランチャイズ方式は、被害額が少額の場合は全額自己負担になる可能性が高いです。エクセス方式は、被害が大きい場合であっても自己負担額があるデメリットが考えられます。契約している火災保険はどちらなのか、確認をしてください。

期限内に申請しよう

火災保険には申請期限があります。窓ガラスが割れてしまった日から3年以内です。3年を過ぎてしまうと、受け取れるはずの保険金が受け取れなくなってしまうため、早めに申請してください。

火災保険を申請する流れ

書類を手に相談する2人

火災保険を申請する流れをみていきましょう。火災保険の申請は複雑な調査や書類の準備が必要なため、損害調査サービスへの依頼がおすすめです。

1.損害調査サービスに連絡・ヒヤリング

2.現地調査

3.書類作成

損害調査サービスに依頼すると、現地調査・書類作成・保険会社とのやりとり・修繕のための施工店紹介をおこないます。火災保険の申請は大変であるため、申請せずに全額自己負担で済ませてしまう人もいるでしょう。しかし、損害調査サービスに依頼すればすべておまかせ出来るため、申請のハードルは低くなります。

 

賃貸・分譲マンションの窓ガラスが破損した場合

割れた窓ガラス

一戸建てではなく、賃貸アパートや分譲マンションに住んでいる場合、窓ガラスが破損したら保険金がおりるのでしょうか。

本項目では、賃貸・分譲(区分所有建物)それぞれにおいて、窓ガラスが割れた場合の責任の所在や火災保険が使えるかについて解説しました。

賃貸

賃貸の窓ガラスが破損したら、貸主負担になるか、住居者負担になるかはシチュエーションによって変わってきます。貸主の責任か住居者の責任か、どちらのケースになるかみていきましょう。

 

・貸主(大家)の責任になるケース

貸主の責任になる場合は以下の通りです。

・自然災害

・外からの飛来物

・空き巣の侵入

・経年劣化

上記のように、居住者に過失がない場合は貸主が責任をもって修繕しなくてはなりません。

 

・居住者の責任になるケース

居住者の責任になるケースもみていきましょう。

・部屋の中で遊んでいた子どもが窓ガラスにおもちゃをぶつけた

・転んで窓ガラスにぶつかり破損した

上記のようなシチュエーションは居住者の過失となります。この場合は火災保険の特約にある「個人賠償責任保険」で補償されます。

また、自然災害など貸主の責任になる場合でも、賃貸契約で入居者が直さなくてはならないケースも存在している点には注意しましょう。この場合は「修理費用特約」で補償されます。

分譲(区分所有建物)

分譲マンションなどの建物(区分所有建物)の窓ガラスが破損した際、火災保険の適用内です。しかし、窓ガラス・玄関ドア・バルコニーなど、外に面している部分は共用部分に該当し、管理組合等で契約しているマンション全体の火災保険で補償されます。適用されるかは管理組合等の火災保険の契約内容によるため、確認が必要です。

 

・建物(区分所有建物)が保険対象外の場合

分譲マンションの窓ガラスは共用部分のため、火災保険の支払い対象外である点は見逃せません。しかし、持ち分割合に応じて保険金を受け取れる場合もあるため、まずは保険会社や管理組合に確認してください。

 

・建物(区分所有建物)が保険対象の場合

マンション管理組合の規約で修繕義務があれば、窓ガラスが破損した際に保険金が支払われます。

自身が加入している火災保険の契約内容や、管理組合の規約などを確認してください。判断が難しい場合は、損害調査サービスへの依頼も検討してみましょう。

まとめ

この記事で解説した要点を以下にまとめました。

1.自然災害・不慮の事故・盗難目的などの理由でも火災保険は使える

2.地震災害・車の窓ガラス・経年劣化では火災保険は使えない

3.保険の契約内容を把握しておく

4.難しい調査や申請は、損害調査サービスに依頼すると良い

5.マンションも火災保険は受け取れる

上記のポイントを抑えて、窓ガラスが割れた際は火災保険を使うと良いでしょう。

執筆者

花梨プロフィール

名前;花梨

FP3級所持。Webライターとして金融・婚活・美容など手広く執筆しています。また、自身のメディアも運営。わかりやすく、役に立つ記事制作を心がけています。

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